第3回インタビュー : 酒井FP綜合事務所 酒井和彦さん

「セミナーや資格取得の講師、個人の方をメインにお金に関する相談業務をしています。」

安達美由紀(以下、安達):現状の仕事の活動内容をお聞かせください。

酒井和彦さん(以下、酒井さん):セミナーの講師、もしくは従来からの資格取得の講師、個人の方をメインにお金に関する相談をしています。執筆活動とお金に関する情報それぞれブログ形式でまとめています。
1.人前で話す
2.直接お会いしてお悩みを聞く
3.文章を書く

安達:どのようなペースで、お仕事されていますか?

酒井さん:相談業務に関しては、主に近畿エリアですね。大阪、京都、兵庫、和歌山。ここ(事務所)に来ていただくことが7割、お客様のところに行くのは3割。人前で話すことは「とくにここで!」と決めているわけではなく、要望があれば東京、北海道、九州や中国地方などもあります。

安達:どうやって話がくるのですか?

酒井さん:今は、ほどんどがリピートですね。セミナーは。

安達:一番最初は、どのように話が来るのですか?例えば、ホームページとか?

酒井さん:ホームページを見てという方が、9割くらい。

安達:えっ!!そうなんですね。凄いですね。ホームページ大活躍ですね。

酒井さん:そうなんですよ。凄いんですよ。ホームページ!

林静香(以下、林):ありがとうございます。

酒井さん:突然こられるので、「誰ですか?あなた?」ということになるんですよね。電話が来たり、ここ(事務所)に直接来られたり。

安達:凄いね!ホームページ!誰が作ったん??

酒井さん:林さん、凄いんですよ!ブログで情報発信するようになって、やっぱりヒットして「だったら酒井さんのところに行ってみよう」という方が多いですね。それこそ、さっき言っていた執筆の件も「うちで書いてくれませんか?」と出版社からきたので。「ホームページ見ました」と。きっと、ブログで書いていることや、セミナー実績を一覧で書いてあるので見ていただいて依頼が来るんです。ホームページ作ってよかったなと思いました。

安達:前も作っていたんですよね?

酒井さん:そうなんですよね。そこは、林さんの総入れ替えで変わりました! 今までは紹介が多かったんですが、セミナーも相談も。ホームページを変えてから、今は新規の案件が多い。相談にしてもセミナーにしてもそちらの方が多い、そんな状況ですね。

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「自分が思っているレベルに届いていないと、モヤモヤしていた時期がありました。」

安達:理念を作りに来られたのは・・・?

:2014年4月26日でしたね。

安達:2年半ですね。

酒井さん:林さんに言われましたもんね。「絶対、理念セミナーに来た方がいい!」って。『話し手の心得』というセミナーを林さんと一緒にやっていた時に「酒井さんとは同じ言語でしゃべりたい」とか。2回あったんですよね、そのタイミングが。『理念セミナー』の時と『心のしくみ塾』の時と。自分自身もひっかかるところがあって。もっと仕事をするには?!・・・と言うんですかね。セミナーはやってたけれども、本当はもっと相談業務をやりたいのにと思っていました。そのときからホームページはあったけど、うまく機能しない。コンセプトがはっきりしないというか・・・。もっとたくさんの人の相談にのりたいと思っても、自分が思っているレベルに届いていなかったというモヤモヤしていた時期がありましたね。

安達:受講してみて、いかがでしたか?

酒井さん:あの時に「俺ってこうなんだ!!」と気づいた。「自分は自分でいいんだ!」とか。「大切にしていることって自分なんだ!」とかに気づいて、スッキリしましたね。そのとき、過去のことを「だからこうしてきたんだ」に気づいた。「今までの自分に納得」という時間でしたね。

安達:価値観を出すことに、時間かかってましたよね。(笑)

酒井さん:「自分」といったのを覚えてます。「あっ!!自分なんや」って思った。「存在」が最初にでてきたんですよね。「自分なんや!!!」って思った。隠しているつもりもないし、ただ単に気づいてない。あの瞬間、ホッとしましたよね。ホッとした涙だったと記憶しています。

安達:自分と出会ったもんね。

酒井さん:そうですよね。なんか、そこから自分らしさって言うんですかね。それを表現できるようになりました。Webサイトでもそうですし。かしこまった文章をよく書いてたんですよね。林さんには、散々言われましたよね、「酒井さんぽくない!」って。なんや “俺らしさ” って。

:「酒井さんらしくない」って言ったよね。

酒井さん:「俺らしさって何?」って。そこを、普段自分がしゃべっている通り、なるべく近い言葉を選んで書くようにして。そこが、要はセミナー通り書いたらいいんだと気づいたり。それが、自分らしさなので。なんかもっとセミナーの資料も自分を出すというか。あまり形式にこだわらず。

安達:自分のセミナーで話している言葉でいいんだということですか?

酒井さん:そうですね。

安達:気づいたんですね。

酒井さん:気づいたんです。そして、自分の分析が始まるんですよね。改めて。セミナーの時にどうやって喋ってるかな?とか。結構時間かかりましたね、それは。自分らしい言葉って何なんだろうと。一番気づかせてくれたのは、柳川くんでしたね。彼のしゃべりが、私のしゃべりにそっくりなので。「酒井さんの喋り方にそっくり」って、周りの方も言うので。気付かされますよね。自分の口癖も丸パクリなので。俺こんな言い方するのか?いや俺こういう言い方するわと思ったり。そう言う言葉を、柳川くんから教わりましたね。

安達:面白いですね。子どもが親の真似をするようにね。(笑)

酒井さん:そうです。(笑)今色々思い出しました。ある日、柳川くんが話した後に自分が話たら「酒井先生って柳川先生のしゃべりにそっくりですよね」と言われて・・・俺が似てきたのか?と思ったり。(笑)それだけ印象が残ってるってことは、嬉しいことで。だとしたら、そこは自分のキャラとして辞める必要もなくて、そんな自分らしさを出していけたらと思いますし。

それでいいんだ!というのがやはり結論ですよね。どこかかしこまるところがあったので。講師とはこうあるべき!先生とはこうあるべきということがあったので。そこの殻が割れた、一皮むけたというんですかね。すごく安心ですよね。気張る必要もなく。そこから楽になりました。そのきっかけをいただきました。

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「自分でいいんだ!と今までの自分に納得し、自信が持てるようになりました。」

安達:理念は、何ですか?

酒井さん

【私たちがFPです。
あなたの“知りたい!”と、夢プランをカタチにする職人です。】

これ見事です!あ~この文章、俺。(笑)

安達:面白いね、二人共。

:何で、二人共???

安達:視覚丸出しやから。(笑)

酒井さん:そうなんです。

安達:二人共「カタチ」って言うてるし。

酒井さん:そうなんですよ。そのへんのところは『心のしくみ塾』を学ぶ前でしたが、「カタチ」とか「ダブルクォ-テーション(“ ”)」は全く意識のないまま作っている。整えている言葉だったんだなと。あー俺っぽいと、思うようになった。(笑)

安達:あー面白い。(笑)

酒井さん:自分を自分でいいと認められると、全然恥ずかしいという表現が全くなくなって。やっていること言っていることに、自信が持てるようになりました。

安達:同じやのにね。言っているやってることがそんなに変わっているわけでないやろけどね。伝えている内容はね。

酒井さん:そうなんですよね。変わってないです。自分でも気付くことがあって、最近。駆け出しのFPの頃、数年前のFPの頃は、結構声色を使い分けてる自分がいた。初めて会う方に声が上ずったり。緊張すると声が上ずるというのがありましたね。そういうのが一切なくなった。

安達:自分のままでいいから?

酒井さん:そうですね。言葉にだけは気をつけますが、声のトーンは誰と話していても変化しなくなった。なんでかなと思ったら、自分を装う必要がなくなった。自分は自分のままでいいとわかったので、そこは楽になったと感じています。

安達:理念を作られてから、他に変化してきたことはありますか?

酒井さん:特に、柳川さんの変化が大きいですね。彼も慌てなくなりましたし。安心ですよね。彼に対する信頼、任せられるという安心感が出てきましたね。好きなだけやってこい!思う存分!と、言えるようになりましたね。

安達:影響は大きいですね。

酒井さん:大きいですね。そこは、私が変わったからですね。

安達:そのとおりやね。トップの人の状態が、共に働く人にも現れますよね。

酒井さん:もちろん、Webサイトのお手伝いを林さんにしてもらって、そこでも自分の表現の仕方がわかってきたし、結果、セミナーや相談も増えていますし。今度は、時間管理を教えてもらう必要があるステップに来ています。また新しいスタイルで、会社という組織にして活動していくステップに来ました。一緒に働く新たな仲間を増やしたいし、新たな事業を展開していきたいし、今、その準備中です。

安達:いつしかは法人にするという想いがあったのですか?

酒井さん:ありましたね。全部自分でやらなぁ~という想いがあったんですが、もっと組織を大きくして、それぞれの役割が果たせるようなそんな環境を整えていきたいなと思えるようになりました。もちろん、私は今まで通り仕事しますけど。自分ならこうするのにというのを提案するんじゃなくて、実践したい、経験してみたい、ますますそう思うようになりました。お二人のお力のおかげです!

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安達・林:凄いね。私たち。

酒井さん:いや、凄いですよ。Webサイトを変えてから、相談も1か月くらいで増えましたしね。倍増そんなもんじゃないですもんね。講演回数も格段に増えてますからね。

:「一度ホームページ止めてもらえませんか?」と言われたことがある。(笑)「本当に止めていいですか?」って聞くと「それは・・・。」と言われて。「最後に一言いいですか?『林さん恨みます』」と言われた。(笑)

安達:これ見た人が殺到するよね。「ホームページ止めてもらえませんか?」と言われるくらいお客様が来るんやったら、林さんにホームページを作ってもらおうと思うよね。(笑)

酒井さん:自分のことが、堂々と言えるようになったのが大きいですね。そのきっかけは「自分でいいんだ」と気づいたということと、その次のステップに『心のしくみ塾』があり、その表現ができるのがホームページで、でもまだ自分らしくないと想い、『理念セミナー』や『心のしくみ塾』に戻って行く自分がいて。何度も自分を見つめる、今でもホームページ直したいところが出てくるんですよね。時間が流れるってこういうことかって。ホームページは、今の自分を点検するのにすごく良くて。少しずつ自分に変化があるので、記載していることとズレてくるので、常に今の自分にピッタリ合っている自分を置いておきたいですね。そこを確認するのが結構心地よかったりするときがあります。常に動き続けている自分がいる。変化し続ける自分がいる。

価値観は「存在」「安定」「満足」だったんですよね。群を抜いて「存在」だったんですよね。何度も振り返る。やっぱりあの日にもどる。確認する!あの日のことを。

安達:大きかったんですね。

酒井さん:非常に大きかったです。「常に成長し続ける安定を求めています」という話をしたんですね。安定成長という表現でしたね。それが、ここ一年くらいは成果が出つつある。加速しています。安定的な加速といいますか。ひょっとしたら、それは「ブレない」という言葉ですよね。加速ですよね。加速。すごく強力なタッグですよね。お二人は。それぞれにそれぞれの場面ですごくお世話になっているので。『話し手の心得』の時も『理念確立』の時も『ホームページ』の時も『心のしくみ塾』の時もそうだし、今一緒にやっているセミナーだってそうだし。どれが欠けても、今の自分はない。もちろん、そうなんですけど。すごく自分を良くしている時間、場所です。本当に皆さんに受けてもらいたいですよね。ここの二人にお世話になったらいいねん!と思いますよね。

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「法人向けに従業員さんのお金と心の悩みの解決に入っていきたいと考えています。」

安達:これから何かしていきたいことはありますか?ビジョンや展望。

酒井さん:法人化する目的は、規模ですね。法人さんにどんどん入っていきたいので。お宅の従業員さんお任せください!という展開を考えています。お金の面からも、安達さんと一緒に心の面からも入っていきたい。体制を整えていきたい。従業員さんの悩みのところに入っていきたいですね。そして、本を書き上げて、その本の内容で全国を歩き回りたい、話歩きたい。今乗りかかったところでまだ自分で納得できてないのが、今年テーマに挙げた「津々浦々」という言葉です。達成度がまだ納得できるものではないで、まだ志半ばです。あまり年をまたぐという考え方はない。見渡せるとしても思い描けるのは1年くらい。このお二人に出会わなければこんなに楽しくないですよね。今。こんなに人生楽しくなって。

安達:林さんの影響は大きいですよね。林さんとの出会いがね。

酒井さん:あのころは、自分もがむしゃらでしたね。とにかく、人前でしゃべって実績を残そうみたいな。すごく力入っていましたよね。誰かに褒められたいとか。怒りも多かったですよね。怒りが生まれ、それが収まらず、力が入っていた。心のしくみを学ぶようになってから、思っていることが起こるっていうことに気づかされたんですよね。わかってしまったんですよね。怒ると疲れるんですよね。そこはもったいなので。もっと楽をしたい。穏やかに過ごしたいと思っていたので今は穏やかですよ。人助けするくらいですから。

安達:酒井さんとしての夢プランは何ですか?

酒井さん:飲食店をやりたいですね。目標60歳。新しくつくる法人の中に、一つの事業部門として飲食業をしたい人の為のお金の話をしていきたい。また、食育ということがキーワードになるのですが、「食べる」ということと「教育」ということと「お金」ということを融合した事業を展開していきたい。お店でセミナーもできるし、料理人として自分が立っているかもしれないし、もしかすると息子が立っているかもしれないし、その時にはお金にちょっとうるさいオヤジとして、そのお店にいたい。お金のうんちくを喋るジジイみたいな。(笑)それが、私の夢です。今後も野菜作りもしていきますし、食べ物とお金という関係はまだまだ練習期間だと思っているので、農業もやめるつもりもないです。日経新聞ってモノの値段というのがルーツなんですね。相場の読み方とか。上手く繋がっているなと、確認することが多いです。自分が大切だと思うことだけが残っていると、今、実感しています。

安達:何か言っておきたいことはありますか?

酒井さん:「自分を大切に!」「自分を信じよう!」あともう一個いいですか?「安達美由紀と林静香、凄いで!」(笑)本当に感謝しています。今、楽しいですもん。ある方から「酒井さん、休んでいますか?」と聞かれて、「体は休んでますよ、夜寝ると楽になるので」。ただ心はどうですかね?という話になって、以前よりは楽になったよと答えました。「どうしてですか?」と聞かれたので「心が豊かだから」と答えました。体は忙しくても、週末になると子どもと遊べるとか、野菜をつくれるとか、良い景色を眺められるとかで心が休まるので。体が休むタイミングと心が休むタイミングはずれているけど、それぞれにきちっと休んでいますと話ました。(笑)それが、生きているってことや楽しむってことなんじゃないかなって思って。

本当に楽しいです!と穏やかな表情で話す酒井さんの未来がともに見られたようで素敵な時間と空間でした。酒井さんの夢プランが楽しみです。酒井和彦さん、ありがとうございました。

《酒井FP綜合事務所》

第3回:酒井FP綜合事務所 酒井和彦さん | 心財育成株式会社

インタビュアー:安達美由紀・撮影:林静香

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