第2回インタビュー : ラセクゥール株式会社 寿木藍さん

「自分の経験を踏まえ、今起きている問題を一緒に解決しています。」

安達美由紀(以下、安達):今の仕事の現状について、聞かせてください。

寿木藍さん(以下、藍ちゃん):歯科医院のコンサルティングをしています。組織作りのコンサルティングです。ラセクゥールの理念でかかげている『互いの存在を尊重しあい、愛溢れる組織を作ります』に賛同してくださる歯科医院に対してお伝えしています。自分の経験を踏まえ、今起きている問題、課題を一緒に解決しています。

単発の研修もしていて、私がどうやってモチベーションを上げて仕事に取り組んでいるかや、チームを強固にするための秘訣など様々なテーマに合わせ、医院単位で研修も行っています。

セミナー事業に関しては、歯科医院は院長先生が男性でスタッフは99%が女性という特殊な組織形態になるので、女性スタッフへの言い方や、院長はどんな事を考えているかを知ってもらうこと、またリーダーシップの取り方など男性・女性それぞれの目線に合わせて気づきに繋がり実践できるセミナーもしています。

安達:広がってきてますよね。もともと、どうして会社を立ち上げようと思ったのですか?

藍ちゃん:その当時7年勤務していたよしだ歯科が、まぁ人間関係で揉め事が絶えない組織で、常に恐怖にさらされていたので、行動を変えていくことで安心の場になっていった方法を知りたいという方が増えてきて、ポツポツ研修やセミナーを受け入れていたけれど、どんどん増えてきたので思い切って会社を立ち上げたらどうやって言われて・・・。
そう思えば、「経営者になりたくて!」とか思ってたことなんか一度もなくて「やったらどう?」と言われて「面白そう!」と話が出て3ヶ月で登記ってなってました。よく調べてたらやってなかったです。知らんからこそできた気がします。

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安達:後押ししてくれる人はいたのですか?

藍ちゃん:院長はじめ、スタッフメンバーのサポートがあったからこそできた。

安達:ありがたいことですよね。

藍ちゃん:帰る場所を作ってくれていたので、何のリスクもなかった。

安達:そんなバックアップがある場所を作るまでの、恐怖から安心の場にするまでのその過程がどんでもなく時間も密度もあったからこそ帰る場所もあったんやね。

安達:簡単にできたように思われるけど、いろいろやってきたことを伝えることは大事やね。

藍ちゃん::「そらいいよね!よしだ歯科がバックにあって。」っていう人がいるが、私はそれを作ったからこそ起業への道が開けたので、バックにサポートしてくれる仲間を作っておくのは大事だと思います。みんながサポートしてくれる環境を作ってから独立するのがお勧めです。独立したいと思っている人が結構多くって。

「人生の筋道というか信念を言語化したいと思いました。」

安達:では、上手く行っているのに、どうして受講しようと思ったのですか?

藍ちゃん:1年半まえですよね。静香さんと話していて理念の話を聞いて、軸がないと気づいたから見つけに行こうと思いました。そのときは「ブレない、こびない、諦めない」をモットーにやります!って、それが私の理念と思っていました。ホームページ作ろうというので静香さんにお声かけしたら、「理念は?」と聞かれて「えっ!?」ってなってわからなくなってきて整理をしようと思ったんです。自分の人生の筋道というか信念を言語化したいと思いました。仕事の比重を考えていたときだったので、もっとしっかり誰に何を聞かれても同じ言葉で伝えたいと思っていたときだったので。そんなに悩んできたわけでなく、一本筋を言語化しようという感覚でした。

安達:そして実際受講が始まって、どうでしたか?何か、変化がありましたか?

藍ちゃん:言語化できることとできないこと両方に苦しかったイメージが残っています。なんかその二日間は苦しかったですよね。すごい葛藤していたのは覚えてるけど、何に葛藤してたかはもう覚えていません。一緒に受けた人に真逆のツッコミされて「なんで!?」と思ったり。「なんでわからへんの!!!」って思ってましたね。はっきり覚えてないですが、清々しく帰って行ったというよりは、当日は何も喋らず帰ったような気がします。その後数日ずっと考えて。二日間でパッカーンというより、「あれ?」っていうのからスタートして・・・。そうスタートになった感じがします。

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「迷い症だったけど、格段に迷わなくなりました。」

安達:言語化できてから、自分の中で変化したことはありますか?

藍ちゃん:「どうしよう!」というのがなくなった。それが信念ていうことですかね。すっごい迷い症だったんですけど、格段に迷わなくなったと思います。

安達:それは楽やね。

藍ちゃん:うん。楽になりました。

安達:何かを考えるときには、理念に立ち戻るの?

藍ちゃん:そうです。立ち戻るのがそれまでは「ブレない、媚びない、諦めない」をモットーにしていたので「媚びてないか?」という鎧だったんです。やりたくないのに「諦めてないか?」と自分に言ったり。柔軟性がない。いつも判断がしんどかった。が、自分の信念が存在の尊重とか愛の組織とかに立ち戻るからすごく楽になりました。大事にしたいのはここやったな私。

安達:表情が優しくなったもんね。

藍ちゃん:変わりました?(笑)

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「自分が悩み葛藤して得た経験を、できる限りの発信は続けていこうと思っています。」

安達:1年半やけど どんどん今動いてきてるよね。今後、自分の動きをどうしていきたいですか?

藍ちゃん:思いついたことは形にしていきたいと思うんですけど。だいぶ「なければならない」を手放せるようになりました。「しなあかん」「しなければならない」という言葉をめちゃくちゃ使ってたのをだいぶ使わなくたってきました。楽になったし、必要なときに必要なものがちゃんと訪れるだろうなと思ってるんで。その必要なものをしっかり受けとって行動に移すことをやり続ける人生かなと思います。変にマーケティングとかなると「なければならない」になるけど「これ違うな!」と思うようになりました。そういうのをだいぶ手放せました。目の前のことを一生懸命やるっていうのと、そのとき必要なことは絶対訪れるのでしっかり受け取って、今回のデンマークもそうなんですけど。それをやってると次が見えてくるので。

安達:デンマークに行かれるのですよね?何しをに行くのですか?

藍ちゃん:一番興味をもったのは日本での当たり前との違いが女性が社会で働くという信念、考え方が違うということに興味を持って、世界幸福度ナンバーワンと何が違うのかを知りたい。日本は50番台。多くの医院でスタッフ面談していくと、子供を抱えながら働いている人で悩んでいない人はいない。100%悩んでいる。何でこんなに悩むのか?環境だけが整っているから女性が働きやすいのか?国民の根底にあるものが違うのか自分の目でみて知りたい!し伝えていきたいし、システムがあるならばシステム構築でもしたいし、なんらかに形にしたいなと思っています。

安達:子供抱えながらのことは、あ~ちも常に考えてたね。

藍ちゃん:それを聞くと子どもがいない私は恐怖にもなって、子どもができるってことに。だから自分のためでもあったんです。

安達:デンマークから帰ってきたら、講演活動とかあるのですか?

藍ちゃん:続々と日程が決まりつつあるんですよ。

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安達:今後、ラセクゥールの寿木藍はどうなっていきますか?ビジョンは、あるんですか?

藍ちゃん:私のできる限りの発信は続けていこうと思っています。自分自身が悩み葛藤して得た経験と、学んできたことで救われる人や希望を見いだせる人が1人でも多くいたらいいなと思っています。そのためにできることは何でもチャレンジしていきたいな。

安達:あり方とは、何ですか?

藍ちゃん:自己受容感。まず自分が自分を大切にする。子供さんを抱えているお母さんが多いので伝えていきたいです。心のしくみでも学んだようにしくみがあることがわかると意識化できると変えて行けることは伝えていきたいです。

安達:楽しみですね。やることいっぱいありますね。

藍ちゃん:そうなんです!いっぱいあるんです。

安達:何か、、言っておきたいことはありますか?

藍ちゃん:人はいつからでもどの瞬間からでも変わることができ、想像もできない今があります。去年と思われへんですよね。いや濃かったなぁ1年。やりたいことも質もどんどん変わってきたし、出会う人も変わっていく中で、離れる人も出てきたし、その中でも繋がったままの人もいるし、激動でしたね。あと行動力はあるほうだと思ってきたけど、もっと先に影響がって、お母さんの愛情は半端ないと思います。幼少期から愛情いっぱいで育った人は無条件で挑戦出来ると思います。愛情は大事だし、それが根底にあるので挑戦出来るんだろうなと思います。注いでもらった私はその分、社会に貢献ペイフォワードだと思います。それをお母さんに返すというよりは、社会に返すことがお母さんが喜んでくれることだと思っています。

1年半の間にどんどん変化、成長され、アイデアや考えがどんどん湧き出し、それを行動に移していっている寿木藍さんの目はキラキラ輝いていました。更に女性が働きやすい世界をつくるために行動し影響を広げていってください。更なる活躍を楽しみにしています。寿木藍さん、ありがとうございました。

《ラセクゥール株式会社》

第2回:ラセクゥール株式会社 寿木藍さん | 心財育成株式会社

インタビュアー:安達美由紀・撮影:林静香

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