コロナうつで社員が辞めたという言葉を聞きました。
上司は気づいていたのでしょうか。もしくは気づいていたのかもしれません。
気づいていなかったとするならば、その原因は2つあると考えます。
一つ目は自分のことでいっぱいいっぱいだった。(これは内部対話というものが多くなり、周りを観察することが弱まるためです。)
二つ目は部下を観察するということをそもそもしていなかった。
気づき始めていたのであれば、声掛けをしたかもしれません。それに対して相手が気丈に振る舞うことで、上司はしばらく様子を見ている間に、相手にとってはある出来事がきっかけとなり感情が爆発してしまったり、気力を失ってしまったのかもしれません。
また気づき始めていたにも関わらず、どのように関わればよいのか考えている間に相手は気力を失ったのかもしれません。
責任感を大事にする人は、大事にする分だけ自分を追い込み、自分を痛めていきます。
また不安に苛まれて自分を痛めていく人は、悪い状況を考え続けるという行為により自分を弱めていきます。
心は脳です。脳をどのように取り扱うかは自分です。薬や外部から体内にいれたものによってコントロールできなくなることはありますが、自分の中で想像されるものは自分がつくったものです。
自分を痛めることをつくり出すのか、自分を健康に豊かにすることをつくり出すのか、あなたは何を頭の中でつくり出していますか?
そして私たちは知っておくことがあります。それは自分の頭を取り扱えるということ。そしてその方法があるということ。スキルがあるということです。
この教育を企業においても、家庭においても人を育てる側の経営者、管理職、リーダー、親、教師などは少なくとも知っておいていただきたいと願います。そしてコロナ鬱で退職するというように、仕事や居場所を失う機会を失くしていただきたいと切に願います。
心身思考は一体です。この言葉の一番前にあるのは「心」です。心が身体や思考に与える影響が大きいのです。
教育するなら基礎となる、ベースとなる、根本となるものをしっかりとつくってから知識やスキルを乗せていただきたいと思います。基礎が脆弱だと知識もスキルも活かすことが難しくなります。
心の仕組みを知ってください。この世界をより良くするのもしないのも主役は私たちです。