考えているのにできないとき。
行動すればよいのはわかっているけどできないとき。
こういうことがある時に尋ねます。
Q.「何があればできたのですか?」
A.「ほんのちょっとの勇気があれば・・・」
Q.「どのようにすればその勇気が出てきますか?」
A.「・・・」
このような経験をや思いをしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。勇気は勝手には出てきません。それがほんのちょっとであっても勝手には出てきません。
”勇気が湧く”と言いますが、この言葉の通り、湧いてくるものです。そして湧き出すには、その源泉が必要です。その源泉とは何か。
それは価値観です。
価値観はモチベーションと直結しています。モチベーションは動機などに訳されますが、動くもとになっているものです。そして源泉である価値観を行動に繋げるものが必要です。
それは信念です。
私たちは、価値観に従い、信念をつくっています。そして1つの価値観に従い、いくつもの信念をつくっています。それは自分の中で整合性がとれるようにつくり上げます。つまり考えているということです。どの段階かで意識に上げているということです。意識に上げたことが確認していける中で無意識となり習慣となります。自分にとっての当たり前ということになります。
私たちは、理解できないことはやりたくないものです。「なぜ?」「どうして?」ということがわからずに行動するときは不安や不満がでてきます。不安や不満がでてくるので行動しないという選択をします。不安や不満があるのに行動するときは、別の仕組みが働いていますが、それは後日お伝えします。
今までの説明から勇気が湧くには、理由の理解と価値観が繋がり信念となった時点で湧き出てくる感覚になり、行動に現れるという仕組みです。
ほんのちょっとの勇気は、このプロセスがないと出てこないのです。
考えること、そして考え続けること。
自分に問うこと、問い続けること。
自分の価値観によって、自分に関わる人たちがより豊かになるためにどうすることがより良いのか考え続けること。その整合性がとれたとき、一貫性が通ったとき、価値観を基礎とした信念と言う柱となり、自分を突き動かすこととなり、関わる人たちも自分の中で考え、共鳴したときに動き出すのです。
自分の心の仕組みを知ること。それが大切なことです。