【人が離れるリーダーの条件㉙】~意見 それは大切な資源~

働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。

リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。

ではどうして人が離れていくのでしょうか?

辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。

【条件㉙】

意見それは大切な資源

組織において、それは企業でも家庭でも学校でも出てきた意見を受け取らずに潰していくことは有益な事ではありません。

意見が出るということは、考えているという事。

それがより良くしたいという観点からの意見であればなおさらの事です。

意見を受けた側の思考が、組織を構成している人たちとともにより良くなりたいと考えているならば、もし自分と違う意見であっても意見の意図を訊き、向き合い、どのようにしていけばその人の想いや考えが反映できるだろうという考え方になります。

組織を腐敗させる行動

意見を受けた側の思考が、自分を守るためであるならば、もしくは自分を守るために組織を盾とし、組織を守るためにやっているのだと思い込み、そうすることがみんなが良くなると思い込むことで自分は正義の味方のように思い込んでしまうならば、自分と違う意見は危険とみなし、自分の考えが正しいのだから正当化するための潰し文句を考え、堂々とした態度で大切な意見を潰していくことになります。

目的は組織にいるみんなが幸せになるために、豊かになるために
自分という存在がその役割を果たす。

ではなく

目的は自分が正しく、自分の存在を認めさせるために
自分の意見以外を潰す役割を果たす。

これでは組織は腐敗していきます。


より良くしたい人は疲弊し
豊かにしたい人は離れていき
面倒だと思う人は文句を言い
もめたくない人は口を閉ざし従属する

大切なことは

大切なのは、明確なありたい世界
大切なのは、そこに向かうために考えること
大切なのは、考えたことを出力すること
大切なのは、出力されたものに向き合うこと
大切なのは、向き合う事で話し合いありたい世界に近づくために実践すること

意見を潰す人に起こっていることは
柔軟に対応できない、素早く判断できない、変化を恐れる自分への恐れの現われです。

より良くしていくなら
そこに存在する人たちに理念を示し
ビジョンを見せて想像させ
そこに至る道筋を共に考え
思考する組織にし
多様な背景から繰り出される意見をテーブルにのせ
その大切な意見の一つ一つに応えていく

それが一人ひとりへの尊重であり
人が生きる組織だと考えます。

自分の存在に固執することを目的とするのではなく
自分を活かして豊かな世界を創っていく
そうすれば自ずと存在は現れます。

豊かな世界にしていくために愛をもって自分を取扱っていくことを願います。

#人育#組織の目的はより良くなること#一人一人の意見を尊重する