あえて『人が離れる』という視点でみてみると気付きがあります。
働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。
リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。
ではどうして人が離れていくのでしょうか?
辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。
【条件㉔】
人の育成は『匙を投げる』ようではできない。
人育てに匙を投げることは、自分育てに匙を投げること
「もうあいつはだめだ」
「何回言っても変わらない」
「言うことを聞かない」など
伝わるまで伝えようとしていますか?
相手のせいにしていませんか?
伝え方を変え続けていますか?
人育ては信じることから始まります。
赤ちゃんが首がすわることを信じていますよね?
寝がえりすることを信じていますよね?
ハイハイしてつかまり立ちして歩くことを信じていますよね?
育てる側は信じているからこそ できるまで声をかけて、促し、待ちます。
そしてできたらほめて認めて表現します。
育てる側が信じることをやめることを想像してみてください。
信じていないのですから、声もかけず、促さず、見ることもしないでしょう。
私たちは自分に関心を持っていることを認識することで自分の存在を確認します。それは自分自身が自分に関心を持つことでも存在は確認できます。
そして私たちは一人で生きているのではなく、何かを関わりながら生きています。それが家族であれ、職場であれ、地域であれ、ある組織に所属しているならば、その中で自分の存在、居場所を見つけようとします。でもそれは誰かが自分を見ていることに気づくからこそ存在があると認識するのです。
匙を投げるということは、存在をないものとしようとする行為でもあります。
そしてそれは、育てる側が育てるという自分の能力に匙を投げたことでもあります。
こちらが信じることで、信じられていることに応えられずその場を去る人もいます。それでも育てる側が、自分は信じ続け、やり方を変え、行動し続けたと思えることが、大切な自分を育てることに繋がります。
人は必ず育つと自分を信じることができますか?
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