第6回インタビュー : 集中力トレーナー 阿部洋太郎さん

「会社員をしながら、セミナーをやったり本やブログを書いたりしています。」

安達美由紀(以下、安達):今の仕事の現状について、お聞かせください。

阿部洋太郎さん(以下、阿部さん):会社員をしながらセミナーやって、本書いて、ブログ書いて、色々試してる感じですかね。あと空手ですね。
※ 今回のインタビューも記事にしてくださいました。阿部さんのブログは ⇒ [こちら

安達:何を試してるの?

阿部さん:理念が出る前は何もわからず試してたけど、理念を出してからは理念を実現するのに何をすればよいのか試している感じ。しばらく前は、手段「お金稼ぐこと」が目的になってたことに、最近気づいて。まず目標決めて、実現するためにやってみて、違ったらやり方を変えてみて。数をやっていけば進んでいくかな~と、ここ数週間ではっきりしてきた。あと、以前NLPを学んだときに「選択肢を3つ以上出す」と聞いてたことを、今は試してます。

安達:試してると言ってるのは、面白いね。阿部ちゃん、いろんなことやってるやん。診断テスト作ったり、あと本のタイトルなんやったっけ?

阿部さん尻に敷かれて2年半 奥様の機嫌を99.9%直す36のテクニックです。

安達:なんで、本を書こうと思ったん?

阿部さん:出版セミナーに出て、ちょうど起業したいというのがあって、ちょっとでもお金になることをしようと思って、そこがスタートで。「本のタイトルだけ出す」ワークがあって、その場でパッと出てきたタイトルを出したら、凄いウケて。それでタイトルだけ決まって。そこから企画書通って、方法を出していった。

安達:ちょっとでもお金になったん?

阿部さん:いや、なってないです。(笑)

安達:作品として残ったってこと、やりきったってことが素晴らしいよね。

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「あまり重要性がわからなかったけれど、やりたいことが明確になったらと思いました。」

安達:理念を受けようと思ったきっかけは?

阿部さん:あんまり重要性がわからず、最初は受ける気はなかったんですけど。こころの勉強会で何かの話が出て、理念を受けとこうかと思って受ける気になったんです。

安達:何かって、何ですか?

阿部さん:覚えてないです。(笑)ちょっと調べていいですか?

(スマホのメモをみる阿部さん)

あっ!出てきました。「本当はやりたいのにやっていないことは何ですか?」「本当はやりたくないのにやっていることは何ですか?」という質問があって、本当にやりたいことが出たらシンプルになるかなと思って。現状があってやりたいことが明確になったらと思って。

「あー答えが出た!と、思いました。」

安達:受講してみてどうでしたか?

阿部さん:あー答えが出た!と思って、終わったときは十分満足ってかんじで、やってみたらぐるぐる回って、また答えが出た!と思って繰り返してますね。で、今に至る。

安達:「今に至る」までがわからんから、話してくれる?(笑)理念を出した時は、もう集中力のセミナーやってたん?

阿部さん:トレーナーの資格は取って、合同で模擬セミナーみたいなのをして、まだ自分ではやってない時でした。2014年12月に理念セミナー受けて、2015年1月からセミナー始めて、もう2年半くらい経ちます。

安達:毎月してるもんね。月に2回している時もあるもんね。継続はすごいね。自分ひとりで開催してみてどうですか?

阿部さん:最初は緊張してましたね。あ~ち(安達)からセミナーの後に「緊張するのは自分に意識が向いているから」と聞いて、そこから受講してくれる人に意識を向けたら緊張はなくなりました。

安達:一番最初 面白かったね。「リラックスしてください。」と言いながら、一番阿部ちゃんが緊張してたよね。(笑)

阿部さん:そう、リラックスのワークで自分が一番緊張してて、「私が一番緊張してます。」と掴みで言って。(笑)一番最初、小学生の子が来てくれていて、純粋な目で見られて緊張して。それが、すごくプレッシャーやった。(笑)

安達:子どもに緊張してるの面白いよね。えみっち(阿部さんの奥さま)が、ちゃんと子どもの相手をしてくれてたもんね。

阿部さん:あれは、助かりました。(笑)

安達:上手やったね。彼女は。

阿部さん:続いているのは、自然と続いてます。終わったら「次、何日にする」って。

安達:たくさん練習してるもんね。

阿部さん:最初に一人で練習したときに、椅子だけ並べてやり始めたら、ものすっごく緊張して。(笑)なんなんでしょうね。すっごいあがりました。

林静香:へぇ~、椅子やのに?何でやろな?

安達:面白いよね。誰もおらんのに、脳は居るって想定するんやもんね。

阿部さん:レスポンスがないから、何を話したらいいかわからなくなった。投げかけたものがそのまま通り抜けてって、まあ椅子だから仕方ないんですけど。

安達:それ面白い!頭いいのに、何か頭悪い感じが面白い。(笑)

阿部さん:でもその時に、あ~ちから本当に伝えたい事があれば椅子相手でも話せるはずだと言われて、そうだと思ったんですが、今聞いてたらやりたいことは椅子に向って話すことでもないなぁと思って。今思うと、それもずれてるように思います。

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「本当にやりたいことを、やれるまでやり方を変えてやり続けています。」

安達:そこから、どう変わっていったのですか?セミナー構成について話したりしたもんね。

阿部さん:どう伝えるか、ずっと色々修正かけて・・・で、今に至る。(笑)自分が本当に何をしたいのか、やるたびに戻ってきて、本当にやりたいことがあって、そのためにやり方を考えて、やってみて、上手くいけばいいし、上手くいかなければやり方変えて、ずっとやり続けて。そうなったら、そうなる方法なりを伝える講座にしていきたいかなぁと。あともう一個、京大・東大の話になった時に「やっぱり私と違う」って言われたりするけど。例えば、100M走とかは同じやり方で走っても骨格とか違うので同じ結果は出ないですけど、“勉強”は誰が考えても答えが一緒になる。勉強は必ず一緒の答えになるのに、勉強ができないことが制約になっていたり、比較であったり、それが見ててもったいないというんですかね。

安達:どういうこと?同じ答えになるといっても、解かれないとかあるよね?

阿部さん:それは結局教え方で、本来だったら40人クラスで受けてたら40人全員100点になるのが正常なのに、できるできないの差をつける仕組みになってるなと。全員100点を目指すのであれば、とれるんじゃないかと。たまに勉強ができる人とできない人は、そもそも頭の構造が違うというような前提を持っている人がいて、別に「そんな変わらんよ」っていうことを伝えたいんですけど、上手く伝わらないのがもどかしいと思ってて。でも、勉強したい人ばかりではないし・・・。

安達:それは、集中力セミナーを受けてもらう人を増やしたいということですか?もしくは、伝えているけど、必要性を感じる人が少ないってこと?

阿部さん:いや、別に成績悪くても活躍している人はいるじゃないですか。そういう人はいいんですけど、コンプレックスになっている人をみると制限を外してあげたくなる。例えば、資格試験を受けるときに「頭悪いし」っていう思い込みが入ってるせいで、しなくてもいい苦労してる人を見てるともどかしくて、もっといいやり方あるよと伝えてあげたいけど、まだ届いてないなぁと思って、どう届けたらいいかなっていうのがある。

安達:そもそも、なんで集中力なん?

阿部さん:自分が受けて、「これはいいなぁ」と思ったんです。長所発見ワークとか、ボール積みで「できた!」とかで、自分に自信を持てるきっかけになったっていうところですね。あとは、伝え方の部分でも「ちっちゃいステップ踏んで教える」とか。もともとトップアスリートとか一流の指導者のやり方はどんなことをしているのかに惹かれていったんですけど。「能力とか才能が制約になってるんじゃなくて、単純にやり方を変えれば上手くいく可能性がある」「自分がこれぐらいと自分が思っている壁を踏み越える方法として、えらい楽な方法がある」と思って。その先でNLP学んで、こっちのほうが楽やなと思ってきて。今話してるとどんどん楽な方に流れていってますね。楽に行けるとこまでいって、余力出来た分で先に進めたらそのほうがいいですよね。
「自分が見つけた、より楽にいける方法」を空手の副監督やセミナーで伝えて、その人たちはさらにその先まで行ってほしいなというとこがありますね。空手の後輩でも自分が行けたところまでは楽に行ってもらって、さらにその先に行ってほしいなというのがありますね。まずは自分が道を作って。

安達:その志、素敵ですよね。

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「自分が通ってきた道を伝えられたらと思います。」

安達:この先はどうしていきたいですか?

阿部さん:今ここで話すまでは、もうちょっとで答え出そうっていうのがあって、シンプルにやりたいことがあって、そこに向かって抵抗もなくスーっていくイメージでいたんですけど、今出たので考えると、行き方はどうでもいいかなと。前に進んで道を作る。そして最終的には理念ですね。『俺達はすごいです。』というふうにみんなになってもらいたいですね。上手くいかなくて、落ち込んだり傷ついたり、迷ったり悩んだりあったんですけど、それが目標に向かって進んで行っていって、やり方が違うならやり方変えて、シンプルな状態になりたいというんですかね。そういう意味では変わってないですかね。自分は理念があって、そこに向かって進んでいく。それを迷いなく。もうちょっとでできそうかなというのが答えかな。それができたら、自分の場合は理念を作ってから2年半かかってますけど、同じようにもがいている人がいるときは「こうやったら出来る」ということを、通って来た道を伝えられたらと思う。集中力も一緒ですね。その当時、止まったり迷っていたことが、集中力を受けて「このやり方やったらできる」というのを。今はまだ、過ぎ去った後の立ち位置がずれた状態で、違う視点でいってるというか、ぺーシングしてからリーディングになってないというか。「ほら、こっちこっち」ていう感じで。

安達:その気づきは大事ですね。自分が通ってきた道を再度落とし込むってことやね。

阿部さん:そうですね。忘れてましたね。「今に至る」っていうだけではダメなんですね。(笑) わかりました。今まで勉強の仕方とかも聞かれても「今に至る」になってました。そら聞き返されますよね。

安達:もう天才になってしまってるよね。「そこがわからんから聞いとんねん!」てなっているのに、「今に至る」みたいな。省略しすぎみたいな。

阿部さん:できんかったという記憶もあるから、「いや、できるできる」って。「だって、俺、今できるもん」みないな。ぽかーんとされる。

安達:大事なことに気づけたね。そうなったら、ペーシングが効果的になってくるやろね。そうなると、ヒヤリングが重要になってくるよね。ヒヤリングすることで、その方がどこにいるかわかるよね。

阿部さん:ブログをえみっちが読んでて、自分の事ばかりやなって言われて。それはそれでいいんですけど、あと必要に応じて戻れたらいいってことですよね。

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「自分の人生が、一秒も無駄じゃなかったって死んだ時に思えるんじゃないかと思います。」

安達:これから理念を受ける人、または必要性を感じていない人に向けてメッセージをいただけますか?

阿部さん:理念セミナーで最初に“価値観”が出たときに、自分の過去のどの選択も「このためにやってきたんか」とすごい納得できて、あ~ちが「どの瞬間も最善を選択している」って言ってたことも腑に落ちた。理念を受けた後も迷ったり色々あるけど、「理念のために、あの時あの選択をした」と後から解りますし、それがもう一歩進んで未来から見たら、今この瞬間していることも理念のためにしてると分かるんだと思うし、そして未来まで最善の選択をして前に進んでいくんだろうなと。自分の人生が一秒も無駄じゃなかったって死んだ時に思えるんじゃないかと。今も、そうなってますから。よく考えてみたら、今も“理念”の状態で、もっともっと理念に向かっていって、「できてない」という瞬間もあって、でもよくよく考えてみたら「できてない」ときも存在してるし、安定してるし、新しいこともしてるし。「あっ!この感じ」っていう言葉があることが大事。「俺達はすごいです。」という言葉があるのとないのとで、やってることも求めているものも変わってないけど、モヤモヤした感じが減って、余裕がでてきてますね。最初と言ってることが変わっているかもしれませんけど。

安達:そりゃ、私たちは関わったら変化するからね。何か他に言っておきたいことありますか?

阿部さん:スターウォーズのBB8というロボットがいるんですけど、そのラジコンがほしいです。ほんとにどうでもいい話ですけど。(笑)

安達:じゃあ書いとくね。なんでも言っとくと、もらえるかもしれんからね。(笑)

常に、理念に向かい試し続けている阿部さん、笑いいっぱいの振り返りでした。これからの阿部さんがとても楽しみです。阿部洋太郎さん、ありがとうございました。

《集中力トレーナー 阿部洋太郎さん》

理念を確立した、その後。 | 心財育成株式会社

インタビュアー:安達美由紀・撮影:林静香

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