地球上で最もお客様を大切にする企業になること
アマゾンジャパン合同会社のバイスプレジデントの渡部氏の話は、理念から始まりました。
その理念が「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」
毎年売上が30%成長しているとのこと。
1997年に株主に向けて
・お客様に注力することにこだわり続ける
・短期的利益を求めるのではなく、長期的視点で投資をする
というメッセージを送ったそうです。
そのメッセージ通り、社内でのテクノロジーやマーケティングや物流への投資が売上の10数パーセントとのこと。
またイノベーションの為に大切にしていることにカルチャー、メカニズムがあり
社員64万人に対して行動規範となるものを伝え続けているそうです。
なぜならば行動規範が
・私たちの行動の原点「心の判断軸」であり
・迷えばここに立ち返るものであり
・日々の仕事、採用、評価等あらゆる局面での判断軸になるからとのこと。
その行動規範にあたるメカニズムでは2つ話がありました。
1つ目は「Two Pizza Team」
2枚のピザを食べれるサイズのチームとのことで10名くらいまでのチームが何かを考え、決定していくスピードが早いとのこと。
2つ目は「Working Backwards」
「それはお客様のためになっていますか?」
新たな企画があるときに儲かるのか否かの話はしない。まずはお客様のためになっているのか、なっているなら儲かる仕組みにしていくとのこと。
そしてプロジェクトを立ち上げるときは、PRをつくるそうですが、「○年後はこうなっています」と文章にして発表するそうです。そしてそこに手書きで図などを足していくとのこと。図を見せていただきましたが、とても人間らしくてほっこりしました。
また失敗を恐れないということも伝え続けているそうで「Two way door」ということでやり始めても戻ってこれるか否かを考え企画を始めて行くそうです。そして「One way door」の場合は戻ってこれないだけに更にしっかり考えるとのことでした。
AIの話も出てきました。AIが発達すると社員が必要でなくなるのではないかと言われますが、アマゾンではAIによってヒトが更に次のステージの仕事ができるようになる。そして更なるイノベーションにその時間を活用し次のものを立ち上げることに繋がって行っているとのことでした。
そして最後に創業者である ジェフ・ベゾス 氏が最初から言い続けていることが
「It’s still Day 1」まだ最初の一日だ!ということ。
これは常に初心であり、過去の成功は過去のものであり、Day2と思った瞬間に死亡となるとのことでした。
成長し続ける企業が大切にしていること。
「理念」「行動規範」「信念」。
これらを言い続け、この想いや考え方にYesという人が社員となり、考え新たなものを創り続けているのだと思うと同時に、まだまだ成長し続ける企業なのだとひしひしと感じました。