相手の話を聴き始めるとそれは始まります。
相手の話を聴き始めると自分の考えや感情が動き始めます。
相手の話を聴こうと決めたはずなのに、それはそっちのけでアドバイスしたくなったり、それは違うだろうと言いたくなったり、モヤモヤしたり、イライラしたり、胸のあたりから突き上げてくるものがあったり。
そうしていると内部対話(自分の中の独り言)がどんどん出てきて・・・。
そしてどうなるか。
相手の話は聞こえなくなります。
そして言いたかった、溜まっていた自分の意見を言い始めます。
そうすると相手から何らかの反応が始まります。反発や不安そうな顔や話が止まるなど。
その反応が自分が得たいものでなければ、さらに自分の意見を押し付け始めます。
そしてそこに役職などのパワーがあればなおのこと。そして
はい!終了~!
相手は話をすることを止め、もう話してくれなくなります。
上手に話を聴くことができていると思っていたのに、導けていると思っていたのに・・・。
じゃあどうすればいいの?
それは、相手の話をドラマを見ているかのように聴くのです。物語を聴いているかのように聴くのです。
相手の人の中にあるものを、どのようにしてその結果になったのか、そのプロセスを聴くのです。
導くと思った段階で共依存の救済者です。
相手は自分に導いてほしいと言ったでしょうか?アドバイスを欲しいと言ったでしょうか?
言ってきたのであればそれは自分の意見を言うチャンスです。もしくはどうしてもいいたいのであれば「アドバイスしてもいいですか?」と許可をもらうことです。
なぜなら「話を聴かせてほしい」と面談しているのは自分だからです。相手が話す番なので途中に割って入るのは違います。
聴くことにコミットしていますか?
人の話を聴くときには、聴くと意識してコミットすることが大切です。
どうぞ大切な相手の話を全身全霊で聴いてください。
そうすることで互いがより良くなるために、組織がより良くなるために、お互いに意見を重ねて作り上げていくことができますから。
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