仕事のすばらしさを実感すれば自主的、主体的に行動するようになると思っている経営者の方もいるかもしれません。
しかし仕事のすばらしさを実感してほしいのであれば、社員自身が自分が携わる仕事に誇りを見つけたい、誇りを持ちたいを思わなければ、すばらしさを実感することはかなり難しいことです。
仕事のすばらしさを実感することで自主的、主体的に仕事をすると期待しているのであれば、その前段階があります。
自主的、主体的に仕事をする人は共通して”あるもの”をもっています。
それは「目標」です。
その目標にも2種類あると考えます。
1つ目は、制限からくる目標。「~しなければならない」など。
2つ目は、良くなりたいという思いからくる目標。「~したい」など。
大切なのは2つ目です。
たとえば家族を守るために働くとするならば「家族を守らなければならない」という「~なければならない」という捉え方をしている場合、制限となります。そしてその制限は過度になると自分を被害者とするなど共依存となることがあります。反対に「家族を守りたい」という「~したい」というものと繋がっている場合は、制限ではなくなります。それは豊かなことです。
制限は力を出させてくれますが、根底に恐れがあるため自主的、主体的に仕事はしますが、働くことを手段として考えていることが多くなるため、無機質になったり、継続しないことがあります。
「家族のために~したい」
「お客様のために~したい」
「自己成長のために~したい」
などの目標を掲げていることは自分の存在価値を信じていることでもあり、自分が関わる仕事が役立つものか否かをよく観察し、良いものと意識に上げて判断したことで、誇りとなり、自信(自分を信じて)をもって貢献しようとします。これは自分の存在という価値観と繋がることとなり、自主的、主体的に物事を考え仕事をすることになります。
人が自主的、主体的に仕事をするためには、自分が選んだ仕事が良いものだと考えようとすることとその想いが必要です。そしてそのためには、”何のために”働いているのか?という目的を明確にすることが重要です。
目的である価値観が意識に上がれば、人は自ら動き出します。
自主的、主体的に望む人生を生きるマインドマネジメントを知ることは重要なことです。