あえて『人が離れる』という視点でみてみると気付きがあります。
働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。
リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。
ではどうして人が離れていくのでしょうか?
辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。
【条件 ⑯】
人の育成は『行動に固執する』ようではできない。
【 目的と手段が入れ替わる?! 】
・信頼できる社員であってほしい。
・存在を大切にする社員であってほしい。
・責任感のある社員であってほしい。
など望む社員像はあるものです。
そして次なる思考のプロセスとしては「その為には・・・」と動いていきます。
・信頼できる社員である為には、挨拶ができること。
・存在を大切にする社員である為には、人に声掛けできること。
・責任感ある社員である為には、期限を守ること。
など行動に落としていくことになります。
そして行動に落とし込むとその行動に意識が向くようになります。
ここで目的と手段が入れ替わります。
行動は意識の領域のため、見たら、聞いたらわかるだけにその行動ができていなければ、その行動をすることへ更に固執していくようになります。
【 この世は諸行無常 】
すべては変化し続けます。
変化に対応するためにこそ大切なのは「目的」です。
変わらないために変え続けるもの。
変え続けるからこそ変わらないもの。
とても大切なことです。
【 固執するならば 】
固執するものは、行動ではなく、目的です。
企業では『理念』です。
『理念』は無意識の領域にある価値観を意識に上げ、明文化したものです。
毎日理念を唱和しているのに・・・という言葉を聞くことがありますが、毎日単に唱和しているからいつしか無意識になり、理念の本当の意図が分からなくなるのです。
目的である『理念』の意図さえ理解、納得していれば行動は変化します。
行動に固執することは本末転倒です。
行動は意識の領域であり、わかりやすいだけに囚われてしまうのです。
重要なのは『理念』『価値観』を意識化し続けることです。
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