【人が離れるリーダーの条件⑰】~比較~

人が離れる条件

あえて『人が離れる』という視点でみてみると気付きがあります。

働いている人が辞めることは企業にとって痛手になります。

リーダーにとっては「何が原因だったのだろう」と考える悩みの種にも成りえます。

ではどうして人が離れていくのでしょうか?

辞める原因(良い悪いではない)は辞める側にもあるものの、今回もリーダーの条件からみてみます。

【条件 ⑰】

人の育成は『比較する』ようではできない。

【比較するということは】

私たちは誰かと比較されることを気持ちよく感じることはあまりありません。

時折、自分より優れていると思われる人と比較され喜ぶ人もいるかもしれませんが、それは健康的ではありません。

比較する側に起こっていることは、その人自身に対し、不満や不安など‟足りていない”ということを思っていることを現わしている場合がほとんどです。

比較するということはその人自身を見ているのではなく、比較対象の相手をみていることになります。

目の前の部下や社員や家族に目を向けることなく、別の相手に目を向けています。

そして存在をしっかり見られているのではないことに寂しさや悲しみや怒りである恐怖心が伴ってきます。

その恐怖心を与えたあなたに対し、敵意、憎しみ、恨み、嫉妬、猜疑心などを持つことになります。

【比較する人の中にあるものとは】

比較する人の中には、自分も比較されてきたし、自分でも誰かと比較して生きているということです。

目標とする大切な人がいて、大切な自分をその人に近づけたくて頑張っている人もいるかもしれません。

そのとき、行動面、能力面、環境面を真似ることで自分というものを確立していくことはあります。

しかし価値観や存在自体を比較しているとするとそれは健康的ではありません。

自分の存在を認めていないことになるからです。

【人を伸ばしたいなら】

目の前の大切な人を伸ばしたいなら、存在との比較ではなく「行動面」「能力面」「環境面」を伝えることです。

例えば
「更に提案の時間を〇〇分短くできれば良くなるよ」
「更に☆☆の知識を身に着ければ良くなるよ」
など具体的に、そして「更に」という言葉とともに伝えることは大切なことです。
「更に」という言葉の前提は「既にある」ということを私たちは受け取るからです。

そして誰より先に自分という大切な存在を誰かと比較することなく、自分が望む自分を明確に描き、実現してください。

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